三つの岩が見えます。周囲は浅くなっていますので大型船は注意が必要です。この岩場を越してまっすぐ行くと宇和島です。大崎灯台はこの岩場を照らすために存在します。危険地帯なのです。
数十年前、ここで九州と四国を結ぶフェリーボートが沈みました。暗岩にオンザロックしたのです。船底を引き裂かれたフェリー「オレンジ」はこの沖で沈没しました。
知り合いのおねいさま(いまではオバさま)は若かりし頃、あいにくこのフェリーに乗り合わせてハイヒールを置いたまま救難艇に乗りました。彼と九州旅行中だったのです。写真が新聞に載ってしまい、やむなくその彼と結婚しました。ハイヒールと私の青春を返せ、が口癖でした。
知り合いのおねいさま(いまではオバさま)は若かりし頃、あいにくこのフェリーに乗り合わせてハイヒールを置いたまま救難艇に乗りました。彼と九州旅行中だったのです。写真が新聞に載ってしまい、やむなくその彼と結婚しました。ハイヒールと私の青春を返せ、が口癖でした。
我らが狩猟隊の毛利隊長は当時、アクアラング業界の先駆者でした。このフェリーまで潜って貴重品の回収に活躍なさったのです。水深50m以上もありますので、当時としては画期的な深海潜水作業でした。
フェリーオレンジはいまでも海中にあります。魚礁となって、うまく船を真上に位置することができれば大漁間違いなしです。
でも私がここに来たのは別の理由です。この附近にやたらカモがいると聞いたのです。飛び回っているそうです。銃さえあれば撃ち放題だそうです。
ベレッタ・ウリカの銃身を28インチフルチョークに交換します。散弾は5号です。マグナム装弾です。これは効きます。
附近をパトロールします。岩場にも近づきます。
鳥はいました。でもこれは「ウ」です。ウジャウジャいます。「鵜じゃ鵜じゃ」です。
鵜は狩猟鳥獣で微妙な存在です。「カワウ」は狩猟対象です。川にいる鵜です。ところが「ウミウ」は対象外です。鳥類学者でありませんので違いが分かりません。君子は危うきに近寄りません。どーせ食っても美味くなさそうです。知らんふりをすることにしました。
鵜は狩猟鳥獣で微妙な存在です。「カワウ」は狩猟対象です。川にいる鵜です。ところが「ウミウ」は対象外です。鳥類学者でありませんので違いが分かりません。君子は危うきに近寄りません。どーせ食っても美味くなさそうです。知らんふりをすることにしました。