2014年2月27日木曜日

電子工作


小さな小さな基板の上にパーツを置いてハンダ作業です。パーツはピンセットで保持してハンダ付けします。

若い頃でしたら苦もなくできた作業ですが、最近はよほど明るい光が窓から入るときでないとやる気がしません。

作っているのは電磁式くくり罠を夜間だけ動作させる回路です。


以前に1ロット作ったのですが、すぐに在庫が切れてしまいました。その後パーツの入手が困難となって販売を中止していましたが、どーしても必要とおっしゃる方が何名かいらして、やむなく新しい設計で再生産です。

回路は簡単なものです。光の受け具合で抵抗値が可変するCDSセルを使います。暗くなると抵抗値が大きくなります。トランジスターを2個使って暗くなると回路がONとなるようにすればいいだけです。子供でもできる回路です。

問題はバッテリーの消耗です。罠の動作をさせるのですから少なくとも2~3ヶ月は持たねばなりません。前回制作した回路は問題なく使えたのですが、今回はどうなのでしょう。

ホームセンターで売っている庭に置くソーラータイプの照明器を改造して使えばいいやと最初は計画したのですが、電圧不足でした。単三電池2個3Vで動作させます。暗くなると照明が点く代わりにリレーが動作するのです。一般的にリレーは電磁石で動作します。これを使うと数時間で電池は消耗します。コンデンサーを組み合わせて動作させる特殊な小電力リレーがあります。このあたりが大人の出番です。


罠を夜間だけ動作させるのは猟犬がかからないようにするためです。

某エリアでは猟犬がくくり罠にかかったりしたら、飼い主が数十万円から百万円もの損害賠償を吹っかけてくるのだそうです。

「鉄砲持ってるあんな野蛮な連中とトラブルになるより、夜間だけ動作する罠を作ってくれ」

それはそれは切実なご希望なのです。まさか私も鉄砲持ってる野蛮人ですとは言えませんでした。



回路は出来たので明日からしばらくエージングテストです。






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