2012年8月28日火曜日

重量(圧力)センサー



重量センサーを利用したトリガーです。




農家の方からお問い合わせをいただきました。

「箱わなを使っているが、仕掛け線にイノシシが気づいて捕れなくなった。ついては、仕掛け線のないトリガーシステムはないものだろうか」

ということです。

踏み込式は餌やら土が入って誤動作が起こるのだそうです。


イノシシは思いの外、学習能力があります。檻の中まで入って餌を食べるのですが、頑として仕掛けラインに触らない個体もいます。




そういえば「穴を掘らないくくり罠 NP-4」の開発初期段階は重量(圧力)センサーを使って、電磁的に動作をさせていました。


試作品は成功したのですが、コストと使いにくさ(セットが困難)なのであきらめてメカニカル方式にしたのです。単純さが要求されるくくり罠の場合、これは大成功でした。実用新案も取得できて、いまや大ヒット商品となりました。



電磁式重量(圧力)センサー方式は、箱わなのトリガーとして使うにはいいかもしれません。動作部がないので(重量に反応する)誤動作はありません。大きさの制限もありません。(くくり罠に使うにはスプリング上に設置するので困難がありました)


重量による感度調整のプリアンプも完成しています。(小型動物では反応しない設定が可能)最新の重量センサーに対応しています。こんなに内容をバラしたら真似されそうですが、大丈夫なのです。センサーの微細信号をプリアンプで増幅して、実際の動作をさせる回路設計・製作はやたら難しくて、やろうと思えばn十万円の費用がかかるのです。我が社はすでに開発済みなのです。

バッテリーは006Pという小型乾電池です。これで動作するソレノイドのパワーは小さいので、スプリングを動作させることにしたのです。



動画のように小型ソレノイドを駆動してスプリングを弾かせます。動きが分かりやすいようにスローで撮影しています。指に力が加わるだけで、踏み板には可動部分がないことがお分かりになると思います。右端のピンが箱おりトリガーを解除すればいいのです。



この回路を誰でも使えるように、少しお勉強をしてみます。

あたらしいパテントになればいいなあ。







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